さて、ここでカーソルを右に動かし、盤面の右のほうを見てみましょう。
タテが7のところは6に確定できますね。また、2マス16に接しているところは、{79}16のパターンから、以下のように確定できます。
また、上図カーソル位置は、タテ29で{5789}29のパターンとなるので、8が確定します。
これにより、候補が9だけになるマスがあり、これも確定しますね。次のようになります。
カーソル位置の5も確定します。わかりますか。
こうして、右上はほとんど確定してしまいました。
盤面右下の方を見てみましょう。
カーソル位置のヨコは{123}6のパターンとなっていますが、よく見るとカーソルの両端の候補がいずれも1,3となっていますね。つまりこの2箇所は、どちらかが1になると他方が3になるので、他のマスには1,3が入らないことになります。
ナンプレでお馴染みの、予約(あるいは占有)という技です。こうして、このカーソル位置は、1,3以外の数、すなわち2が確定する、というわけです。
いかがでしたか。もうここまで説明したら、同じことの繰り返しでこの盤面は最後までたどり着くと思います。
もう少し難しい盤面では、パターンだけで解けない問題もたくさん出てきます。主なものを以下にあげてみましょう。
また、パターンではないが、他のマスとの重複を避けると、数字が入る組み合わせは一つしかない場合があります。このときは、*が表示されます。
こうしたことを考えるには、候補エディタが便利です。
右ソフトキーで候補エディタを押すと、上図のようになります。カーソル位置は1,2,3のうちのいずれかですから、ここでは仮に1と押してみますと、候補エディタの下には、合計があと18で、欄があと2と表示されます。ここで9と押すと、{19}、つまり1+9=10なので残り9、欄はあと1つになるので、他に何も入れられないことがわかります。
候補エディタでは、同じ数字を入れると数字は消えます。1,9を押してさきほどの入力を消したあとで、2を入れると残りは17となり、9を入れると残りは8、つまり、{298}が一つの候補になりそうだ、ということがわかります。
ここで下矢印を押せば、他の候補も考えられます。3と押してみましょう。残りは16です。同様に、{397}が候補になる、というわけです。
いろいろ試してみると、ここの候補は{298}か、{397}ということがわかります。どちらかの候補を登録すると、画面下には、→{298}:19というように表示されます。ここで注意したいのは、2つの候補のうちの一つを表示させているだけであり、この候補は{298}に確定したわけではない、ということです。
中には、こうしたツールを使っても解けない難問もあります。その場合には、それこそ足し算・引き算を駆使して、確定する数字の組み合わせを探っていくことが必要です。
jcoolのカックロの問題集は、難易度に応じて簡単なものから、難しいものまで毎回掲載しています。問題名の最後の3つの数字は、解き終わるまでのおおよその時間としています。
{689}23というパターンが使えるところがこれだけあります。0を押しながら上下左右、という感じで選択し、一気に6,8,9を候補で登録してみます。
パターン表示していると、8だけ赤くなっているのに気づきましたか?
たとえば、ヨコに着目してマスの候補が1,3のとき、タテの2マスで合計6だと、3は入らない。
たとえば、4マスで合計が12だと、6以上は入らない。たとえば7が入ってしまうと、残りは3マスで5となるが、3マスの最小数は1+2+3=6なので、入れられない。
たとえば、5マスで合計が33の場合、3未満は入らない。たとえば2が入ってしまうと、残りは31となるが、4マスの最大数は9+8+7+6=30なので、何を入れても合計に届かなくなる。
この時の表示は、{152}*8となる。
この時の表示は、{589}*22となる。
これには、{298}:19の:がその意味になります。本アプリでは、候補が一意に決まる時には、!もしくは*が表示されます。
これはあくまで、jcoolの独断で決めているので、上級者は「そんなにかからないよ」という場合もあるかもしれませんが、初心者の方は、この数字を目当てにして、自分でオモシロイと思った問題にチャレンジしてください。
※コメントは、jcoolまでお願いします。