では、さっそく始めてみましょう。
 カーソルの位置に着目すると、タテの合計が7、ヨコの合計は15となることが必要です。たとえば、タテは、3つの異なる一桁の数字で、合計が7になる組み合わせを探さなければなりません。
 1+2+3が6だから、1+2+4=7になる、と気づくのは、最初はなかなか思いつかないと思います。また、7になる組み合わせは他にないのかな、ということも考えなければなりませんね。
 こんな悩みを軽減するために、jcoolのカックロでは、ヒントを表示することにしました。この図の下の赤枠の部分がヒントです。
 定石?って何でしょうか。異なる数字の合計によっては、組み合わせがひと通りになるものが一つしかないものがいくつかあります。これを定石と呼んでいます。具体的には、以下のとおりです。 このように延々と続いていきます。そろそろiアプリの画面の制約で表示しきれなくなってきたので、{12}3という具合に略して書きます。これは、1+2=3と同じ意味です。
たとえば、1+3+?=7と考えれば、?は3だから、数字が重なっちゃうのでダメだな、なんてことを考えると、「あーやってらんねえ」って思うかもしれません。
(実際、jcoolも最初はそうでした)
  
↓{}!7は、タテの合計が7であることを示します。
  
  
     1+2=3 9+8=17
   
     1+3=4 9+7=16
   
     1+2+3=6 9+8+7=24
   
     1+2+4=7 9+8+6=23
 
| {12}3 | {98}17 | 
| {13}4 | {97}16 | 
| {123}6 | {987}24 | 
| {124}7 | {986}23 | 
| {1234}10 | {9876}30 | 
| {1235}11 | {9875}29 | 
| {12345}15 | {98765}35 | 
| {12346}16 | {98764}34 | 
| {123456}21 | {987654}39 | 
| {123457}22 | {987653}38 | 
| {1234567}28 | |
| {1234568}29 | |
| {3456789}42 | |
| {2456789}41 | |
よーく見れば、なるほど、これ以外に7になる組み合わせはないなあ、と思えますが、これを九九のように覚えるのは大変ですね。
 右ソフトキーを押すと、下図のようにメニューが表示されます。
 上下キーで「パターンセット」を選んで選択すると、盤面に次のように表示されるようになります。
 下の欄に表示されているように、合計が15になる組み合わせは{12435}ですから、1+2+4+3+5=15となるわけですね。同じように、合計が7になる組み合わせは、{124}になります。
 一定時間待っていると、画面中央に同じようなガイドが表示されます。これは一定時間で消えてしまいます。
 パターンセットでは、このようにカーソル位置のヒントを教えてくれますが、最初はこうしたヒントを常に表示してもらいたいと思うかもしれません。
 さて、これでマスに入る数字の候補がわかりましたね。ここで確定キーを押してみましょう。カーソル位置や最下行が黄色くなります。これをjcoolのカックロでは、「選択する」と表現します。このように、タテのマスをすべて選択してみましょう。
 この選択状態で数字を打つと、候補として数字が登録され、小さな数字が表示されます。先ほどのパターン表示されたとおり、タテの合計が7となる組み合わせは、{124}ですから、1,2,4と打鍵し、下図のようになります。数字を間違えた場合には、同じ数字を押せばその数字が消えますし、0を押せばクリアされます。
 ここで、上図のカーソルの一つ上のマス、すなわちヨコの合計が4のところを見てみましょう。
 したがって、このマスは1が確定することになります。確定キーでそのマスの選択を解除してから、1を押せば、1が確定します。
実は簡単な規則性があるのですが、最初はそれすら考えなくてもいいように、jcoolのカックロでは、以下のようなパターンセットの機能を用意しています。
また、この表示で赤く表示された部分は、タテヨコで共通になる数字を示しています。ここでは1,2,4は共通になりますね。つまり、このカーソル位置には、1か2か4が入るということがわかるわけです。
右ソフトキーでHELPを押すと、操作ごとに「ガイド表示」をすることや、パターンを自動的に表示してくれる「自動パターン」が選べますので、試してみてください。
124のうち、4は絶対に入らないので表示されていません。しかし、2マスの合計が4となることも、パターンである{13}4となりますから、ここには2も入りません。
なお、絶対に入らない数字は、jcoolのカックロでは、合計数以上の数としか判定しないことにしています。ここで2も絶対に入らないはずですが、そこまで本アプリは考慮しないことにしています。なんでも自動にしてしまうと、パズルの意味がなくなりますから
 すると、自動的にカーソルが右に移動して、ここの候補が3と表示されました。このように、タテ・ヨコの残りが1マスになったら、残りを計算して候補として表示してくれます。ここでも3と打鍵して、確定させましょう。
 カックロでは、だいたいこんな感じで、定石を見つけて候補を書きこみ、タテヨコで共通する数字を考えて確定していきます。
※コメントは、jcoolまでお願いします。