SLMakerは、スリザーリンクTMの問題を生成するソフトウェアです。
◆作成モード
スリザーリンクを作成するモードです。右下のボタンが「作成中」と表示されています。もしも「プレイ中」と表示されている場合には、このボタンを押すか、F5によって作成中モードになります。
操作はすべてキーボードで行います。矢印キーでカーソルを動かし、0から3の数字キーでマスの数字を入れます。スペース・DELもしくは同じ数字で、数字を消すことができます。
この図のように、数字を入れるたびに、SLMakerはスリザーリンクの問題として解いていきます。スリザーリンクのルールどおり、唯一の閉じたループができれば、問題は完成です。なお、別解がある場合には、完成とはなりません。
青の線は確定した線、グレイは線の可能性のある場所です。濃い紫は、よく考えると一意の線となる場所です。つまり紫の多い問題は、難易度が高い傾向となります。
F5を押すとプレイモードとなり、できあがったパズルを自分で解いてみることができます。さて、自分で作ったパズルは、おもしろく解くことができるでしょうか。
◆プレイモード
スリザーリンクを簡易的にプレイするモードです。右下のボタンが「プレイ中」と表示されています。もし「作成中」と表示されている場合には、このボタンを押すか、F5によってプレイ中モードになります。
もし画面中央に「停止中」と表示されている場合には、リターンキーを押すと、開始します。
操作はすべてキーボードで行います。SHIFTを押しながら矢印キーを押すことで、線を描くことができます。
リターンキーを押すと、途中で停止します。
◆最適化
作成したスリザーリンクは、プレイしてみると簡単すぎたり、もしくは難しすぎたりすることがあります。簡単すぎる場合には、最適化できる場所の数字を消してみましょう。
編集(E)→最適化(O)を行うと、数字がなくてもパズルが成立する場所をピンク色に表示します。
ピンク色のセルは、表示された数と同じ数字を入れると、数字が赤に変化します。赤い数字は削除した数字をあらわします。このようにして、簡単な場所はセルの数字を削除して難易度を調整してください。
ピンクのセルは、複数削除するとパズルが成立しなくなるものもあります。右図は数字を削除しすぎて成立しなくなってしまった例です。線が灰色になってしまい、下に表示されていたmaking completeが消えてしまっています。
適当な場所を一つずつ削除したり、数字を戻したりすることで、パズルが成立した状態を維持してください。
最適化の状態はセーブされません。赤の数字もセーブされません。
最適化は、作成中でなければ実行できません。左下のボタンが「プレイ中」であれば、F5を押して作成中にしてから行ってください。
また、もし難しすぎる・解けないと思ったら、周辺に数字を加えて難易度を調整してください。
プレイ中に0〜3の数字を入れると、強制的に作成モードに戻り、セルに数字が追加されます。(ただしアプレットではプレイ中の数字は無視されます)
パズルが面白いかどうかは、やはりテストプレイしてみなければわかりません。このようにして最適化や、数字の追加・削除を行い、面白いパズルを作ってください。
完成したら、ファイル(F)→名前をつけて保存(A)あるいは保存(S)でセーブしてください。
SLMakerを終了すると、次回起動時に状態を復帰します。ただし、最適化の状態、ならびに最適化で削除した数字はセーブされません。
◆ キー操作
カーソルを移動させます。
プレイモード中は、SHIFT+矢印で線を変更します。
作成モード中は、SHIFT+矢印でセルを選択します。パターンのコピー・切り取りを行なうことができます。コピー・切り取りをしたあとで、カーソルを移動させると、貼り付けを行なうことができます。
作成モードで、カーソルのマスの数字を変更します。マスの数字と同じ数字を入れると、数字が消えます。
プレイモードで数字を押すと、作成モードに移行します。(ただしアプレットではプレイ中の数字は無視されます)
作成モードで、カーソルのマスの数字を消します。
作成モードで、カーソルのマスの数字を消します。
数字のないところでスペースを押すと、マスが黄色に変わります。再度スペースを押すと元に戻ります。
SHIFT+スペースとすると、数字のあるマスでも黄色に変わります。
プレイモードで、実行を停止します。停止中に押すと再開します。
つぎに書く線の色を変更します。作成モード・プレイモードいずれでも有効です。
すでに線を引いた場所で、SHIFT+矢印を行うと、つながっている線がすべて彩色されます。
作成モード・プレイモードの切り替えを行います。
SLMakerを終了します。
表示フォントの大きさを変更します。
◆ ファイルメニュー (Alt + F)
SLMakerのデータは、3つの形式で保存することができます。
(ただしアプレットで起動する場合には、保存することはできません)
ファイル形式 | 特徴 | 読み込み |
---|---|---|
xml形式 | SLMaker状態ファイル。盤面の状態を保存します。
1ファイルでひとつの盤面に対応しますので、複数の問題を格納するためには、その数ぶんの別々のファイルに格納することが必要です。 | 可能 |
jds形式 | jcool i-Appli形式。ひとつのファイルに複数の問題をエントリとして保存することができます。
実体はテキスト形式で格納されていますので、テキストエディタで容易に編集することができます。 | 可能 |
txt形式 | 全角文字のテキストで出力します。線を出力したくないときには、F5を押してテスト実行状態としてから、出力してください。 | 不可 |
SLMakerは終了時に、jarファイルを格納したディレクトリに、slmaker.xmlというxml形式ファイルを残します。これにより次回起動時は前回終了状態で起動します。
(ただしアプレットで起動する場合には、保存することはできません)
盤面をクリアし、最初から問題をやり直す(作り直す)ときに用います。
以下のメニューはアプレットで起動する場合には表示されません。代わりにアプレットで開くことのできるデータ名を選択することができます。
xml形式、もしくはjds形式のデータを読み込みます。
盤面を更新した場合、開いたファイルにデータを保存します。jds形式の場合、開いたエントリを更新します。
開いたファイルとは別のファイルにデータを保存します。jds形式の場合、別のエントリに保存することができます。また、すでに同じエントリが存在する場合、上書きするかどうかの指定ができます。これにより、一度作成したエントリを上書きしてしまうミスを防止できます。
SLMakerは終了時に、jarファイルを格納したディレクトリに、slmaker.xmlというxml形式ファイルを残します。これにより次回起動時は前回終了状態で起動します。
印刷時のページ設定をします。
スリザーリンクの問題を印刷します(回答は印刷できません)
jdsファイルの複数エントリーを一枚に印刷します。印刷時のコメントを指定できます。
◆ 編集メニュー (Alt + E)
SHIFT+矢印で選択された領域を、切り取り候補とします。切り取り処理は貼り付けを実施したときに行なわれます。
SHIFT+矢印で選択された領域を、コピー候補とします。
カーソルの場所に、切り取り・コピーしたパターンを貼り付けます。
数字を入れても自動的にリンクを表示しません。本モードでは、F5でプレイモードに移行せず、リンク解決を行ないます。
大きな盤面では、リンク表示に時間がかかるので、本モードで変更すべき数字を複数入力し、F5でリンク解決を確認するとよいでしょう。
盤面のサイズを変更できます。ディスプレイよりも大きい盤面の場合、カーソルを移動させるとスクロールします。
作成時もしくはテスト実行時に、リンクに色をつけることができます。変更した色はステータスバーに表示されますので、SHIFT + 矢印で色をつけます。
作成が完成してから、このコマンドを実行すると、数字がなくてもパズルとして成立できる場所をピンク色に表示します。ただし、数字がなくなったときには一般に、難易度が変わるので、テスト実行で確認されることをお勧めします。
最適化されたマスは、数字を削除してもピンク色が残ります。この状態でテスト実行を行うと、その数字は表示されませんが、再度作成モードに戻すと、最適化前の情報は残っています。
ただし、最適化情報は保存されません。
最適化で削除した数字をすべて元に戻します。ピンク色が消えてしまったマスは、元に戻すことはできません。
盤面が点対称となっていない場所を黄色に表示します。
作成中にF5を押すと、テスト実行を行います。矢印キーでカーソル移動、SHIFT+矢印で線を描きます。Ctrl+Cで色を変えると、次の線を引くときに、つながったリンク全体がその色になります。
なお、手動リンク解決モードの時には、リンク解決を行ないます。
テスト実行中にF5を押すと、作成モードに戻ります。なお、この切り替えはステータスバーのボタンをマウスクリックすることでも行うことができます。
本メニューはトグルスイッチです。チェックされた状態だと、作成完成時に自動的にテスト実行します。
◆ 通常モード
SLMakerはJava6のjarファイル形式で提供されます。したがって、Java6の実行環境が必要です。Java SE ( 日本語サイト )
Windowsの場合は、jarファイルをダブルクリックして起動できます。他のOSでは、以下のコマンドによって起動することができます。
以下の起動オプションが指定できます。
◆ アプレットモード
SLMakerは、アプレットとして起動させることができます。 ( 実行例 )
この場合、ファイルはjds形式を一つだけ扱うことができます。なお、保存は一切行うことはできません。また、本ヘルプを参照することもできません。
パラメータは、"jdsfile"です。jds形式のファイルのパスを指定してください。また、jdsfileN (Nは1から始まる整数)を指定し複数のjds形式のファイルのパスを指定することができます。
vers | 作成日 | 概要 |
---|---|---|
1.0 | 2009/06/07 | initial version. |
2.1 | 2009/11/09 | 貼り付け機能、対称化、手動リンク解決を追加、各種操作性改善 |
2.2 | 2010/01/04 | 印刷、フォント変更、複数ファイルアプレット |
お問い合わせ ジョリクール:jcool@m7.gyao.ne.jp